ワインに導かれて・・・
初めてワインと出会ったのは20歳の頃。
調理師学校時代、ヨーロッパ一人旅で訪れたボルドーで初めてブドウ畑を目にし、そして初めて赤ワインが心から美味しいと思ったあの瞬間から・・・。
今思えばあの時から私の心の中におぼろげながら進むべき方向を指し示す明りが灯っていたのだと思います。
社会に出てから調理や製菓の世界で数年働いていましたが、ワインに対する興味と情熱は消えることなく、むしろ膨らんでいく一方でした。
給料の大半はワインに消え、気がつけばワインアドバイザーの資格も取っていました。
資格を取ったのを機に、私は仕事を辞めて再びフランスに向かいました。語学留学の傍らブルゴーニュのワイン生産者を訪ね歩き、そこで自分が本当にやりたかったことを確認したのです。
やっぱりワイン造りに関わりたい!と。
ワイン造りの世界へ
帰国した私が最初にワイン造りの経験を許された場所は長野県の小布施ワイナリーでした。
曽我彰彦氏からは高い志があれば日本でも素晴らしいワインが出来る事を学びました。
この時の経験は今の自分に繋がるとてつもなく貴重なものになりました。
この出会いの後、私は次々と導かれるように貴重な出会いに恵まれました。
ニュージーランドの楠田浩之氏からは夢を実現させる本物の行動力と努力の大切さを学びました。
ブルゴーニュのジャッキー・トルショー氏からは本当に心に響くピノ・ノワールとは何かを学びました。
同じくブルゴーニュのクリストフ・ルーミエ氏からはワインの中の真実を追うあくなき探究心を学びました。
この4人の師の他にもいろんな場所で本当に沢山の方々と出会う事が出来、それらの出会いはすべて私の宝物になっています。
全てはワインが私にもたらしてくれた奇跡です。
いつか自分も「人と人とを結びつける力」のあるワインを自らの手で造りたいと強く願うようになりました。
そして北海道に
- 2007年に帰国して後、再び小布施ワイナリーにお世話になりつつ、今後独立して畑を持つ場所を探し始めました。
一番造りたかった品種はやはりピノ・ノワール。おのずと場所は決まってきます。
候補に挙がったのは長野の標高の高い場所か北海道。最終的に縁のあった北海道を選びました。
2年間の就農研修を経て2012年4月、北海道で巡り合ったパートナーと共に宮本ヴィンヤードとしてワイン造りの第一歩を踏み出しました。
故郷の福岡から始まった私のワイン人生も、巡り巡ってようやくこの北の大地に終着点を見つけました。
これからが本番ですが、早く皆様のもとに素晴らしいと感じていただけるようなワインをお届けできるように日々努力を重ねてまいります。
2014年2月
宮本ヴィンヤード
宮本 亮平
管理人プロフィール
1975年生まれのうお座
研修蔵
小布施ワイナリー 2002,2008~2009年
KUSUDA WINES 2003年
RIMU GROVE WINERY 2003,2005年
Domaine J.Truchot-Martin 2004~2005年
Domaine Georges Roumier 2006年
学歴
C.F.P.P.A. de BEAUNE (BPREA) 2005~2006年 栽培・醸造責任者コース卒業