MIYAMOTO VINEYARD

宮本ヴィンヤードは北海道三笠市にある小さなワインブドウ畑です。


2015年

今年も残りわずか

気が付けば今年も残すところ数日となりました。

収穫を終え、醸造もひと段落。

畑仕事に戻り、剪定や畑の冬支度を終えたのが12月13日でした。

今年は12月の気温が高く、雪が降っても雨ですぐに溶けることの繰り返しでしたが、ここ数日ようやくまとまった雪が連日降り続き、あっという間に積雪は60センチを超える勢いになってきました。

畑の樹も雪に隠れてしまえば凍害の危険も無くなります。

それまであと一歩という所です。

 

今年一年頑張ってくれたブドウ達に感謝の気持ちを伝え、今シーズンの畑仕事を終えました。

冬の間は今年のワイン達の成長をしっかりと見守ります。

 

本年も宮本ヴィンヤードを応援して頂きありがとうございました。

来年は更なる飛躍の年にしたいと思います!

皆様もよいお年をお迎えください!

 

2015年収獲

先の記事にも書いたとおり、今年の北海道の秋の気候は雨が多く難しい収穫となりました。

宮本ヴィンヤードのブドウ樹はまだ4年目と若く、実の熟し方も酸の落ち方も成木に比べて早くなります。

このことが今年に関しては良い方に出たように思います。

ピノ・ノワールとピノ・グリは10月7日、シャルドネは10月22日、共にわずかな好天を逃さずに、何とかギリギリ目標の糖度、酸度をクリアした状態で収穫できました。

収獲量はピノ・ノワール237kg、ピノ・グリ205kg、シャルドネ300kgと全然少ない量ですが、去年からみれば5倍以上の収量に何とかこぎ着けることが出来ました。

 

ピノ・ノワールは房が非常に小さく、今年もしっかりしたワインに仕上がりそうです。

今年からようやく樽熟成も出来るようになりました。亜硫酸ゼロの仕込みでもちろん野生酵母での発酵です(宮本ヴィンヤードのワインは全て乾燥酵母の添加はしません)。

今年は去年より現時点で香りが高く期待できそうです。

 

ピノ・グリも亜硫酸ゼロで1週間のかもし発酵を経たオレンジワインの仕込みに挑戦しました。

こちらは初めての試みなのでまだ未知数な感じですが面白い物になりそうです。

 

シャルドネは貴腐果が結構入っている関係で亜硫酸を少量使用しています。

こちらは古樽での発酵、熟成で今のところいい感じです。

来年はこのHPでもこれら3種類のワインのご案内が出来そうです。

楽しみに待っていて下さい!

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年シーズン後半戦

9月に入り、ブドウのべレゾンもだいぶ進んできましたが、ピノ・ノワールの色づきは去年より遅い印象。

好天が続くのを期待するばかりですが、天気は4~5日周期で晴れと雨を繰り返します。

雨が数日続けばやはり灰色カビが出てきます。

周囲の実に広がらないように感染した粒を取り除く地道な作業が続きます。

 

10月に入ると天気は更に悪化。

爆弾低気圧や台風などの影響も加わって雨ばかりの日々。。

気温も上がらず酸の落ち方も遅い。

北海道に来て6年目ですが、こんなに酷い秋の天気は初めてでした。

それでも何とかブドウの糖度は上がっていき、いよいよ収穫を迎えます。

 

2015年シーズン中盤戦

7月、結実の時期になるとやはり樹勢の強い区画を中心に花が流れてしまっており、今年も収量は少なめに・・・

しかしほどよい樹勢の樹にはそれなりに房が付いており、去年とは違う手ごたえも感じます。

防除は7月中旬からツクシ液からボルドー液に変えて、ベトの本格的な発生に備えました。

 

虫の発生状況としてはコガネムシは例年通り、スズメガはかなり少ない印象。

4年目になって枝や葉の数が随分増えてきたので、以前のように躍起になって虫取りをしなくても、少しくらい食べられても大丈夫だという気持ちのゆとりが出てきた感じです。

 

しかしながら畑の忙しさは相変わらず。

そこに拍車をかけたのが7月末に参加したJICAの8日間のジョージア(グルジア)視察団でした。

視察では非常に貴重な経験をさせていただいたのですが、その報告はまた後日。

 

帰国して待っていたのはベト病、サビダニ、ブドウトリバのトリプル発生、しかも草はボーボー、枝は伸び放題という緊急事態の畑でした。

2~3週間かけてようやく事態を収拾しましたが、本当にバタバタの8月となりました。

 

シーズン後半戦へ続く・・・

 

 

 

 

2015年シーズン前半戦

すっかり更新が滞ってしまいました。

気がつけばもう9月後半。。。

今年もそろそろ収穫の時期が近づいてきましたが、ここで少し今年のシーズンを振り返ってみます。

 

今年は雪解けが非常に速かった影響で、畑仕事も例年より3週間も前倒しで始まりました。

心配された霜の害も無く、一安心と行きたいところでしたがシャルドネの芽出しが悪く、樹勢のバランスが悪い区画が出てしまいました。

春先に出るカスミカメは今年は防除の必要はありませんでした。

近年多い春先から初夏にかけての干ばつですが、今年はお休みだったようで比較的雨の多い展開に。

ボルドー液に代わるべト病対策として今年から全面で使用したツクシ液はこんな雨の多いシーズンでも効果を見せてくれました。

6月に入ると気温が低めに推移し、早い開花になると思っていた予想は大きく外れて例年並みに。

その開花時期ですが、やはり湿度が高くて灰カビが結構出てしまいました。

収穫量は今年も少ないのか・・・

 

シーズン中盤戦に続く・・・

 

 

畑の作業が始まりました!

久しぶりの更新になりました。

今年の冬は雪が少なく、平年の7割程の積雪しかありませんでした。

しかも気温も高めの日が多く、3月に入り雪がどんどん溶けていき、気が付けば去年より2週間以上も早い雪解けとなりました。

これだけ早いと春の遅霜が心配になってきます。中々霜対策は難しいのですが、できる準備をして備えるつもりです。

さて、今年もウサギ除けのネット張りから作業が始まり、番線張り、枝上げと作業が続いていきます。

4年目のシーズンがいよいよ始まりました!